育児日記:1. むすことわたし「産後直後」

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妊娠・出産・育児を個人的に振り返りたいだけです。

息子誕生

新生児。その未知との遭遇は1年と少し前になります。

母の渾身の叫び声とともに誕生した息子をこの胸に抱いたときは、まず「かわいい」というよりも「出た!」とか「本当にいた!」という率直な感想でした。 

もちろん10ヶ月大事にお腹で温めてきた息子なのですから当然可愛いのですが、ひとつの命を文字通り絞り出した直後というのはまだアドレナリン大放出中で、壮絶な試練をこなした自分にまだ酔いしれている最中といった感じでした。 

まだ興奮冷めやらぬ私のすぐ隣に置かれた息子はニット帽のようなものを被せられ、白い衣類に包まれて「ほぎゃぁ、ほぎゃぁ」と弱々しくでもどこか力強く泣いていました。 

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息子と約2時間分娩台で過ごしたあと、車イスに乗せられて化粧室に向かいます。 

「大事だから」と自分が用を足す一部始終を看護師さんに見つめられるものの、妊娠・出産を経験したいま、もはや何の羞恥心も感じません。というか、その行為を人に見られて恥ずべきものかも首を傾げる境地にまで達しているのです。 

以前旅行番組で、「中国の公衆トイレは、隣の人が用を足している姿が丸見えなんですよ!」と鼻息荒くレポートしている人を見かけましたが、この時ばかりは現地の方々と談笑しながら用を足せる自信がありました。

 

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胎便

さて2時間ほど仮眠をとったのち、再び息子に会いに新生児室に向かいます。

病室から新生児室までは徒歩10秒なのですが、出産のダメージは想像以上に大きいらしく歩幅は10センチ。身体中が痛み、骨と骨をつなげるネジが外れているような感覚です。

「ちょうとウンチをしていたので一緒に代えましょう」

新生児室に入ると助産師さんに声を掛けられました。生まれて数時間の息子は手足を弱々しく動かしながら、小さく声を上げていました。

「お母さんのお腹の中で溜めていたウンチのことを”胎便”といって、通常よりも色が緑っぽく粘り気があるのが特徴です」

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なかなか衝撃的でした。

羊水や腸液を溜め込んだ老廃物らしいのですが、小さな赤ちゃんから出たとは思えないほどの量でした。

オムツの代え方を一度で覚えなけばと思い、この時の様子を動画に収めていたので未だに見返すことがありますが、これほど粘り気のあるウンチは後にも先にもこれが最後です。

しかしながら不思議なもので全くニオイを感じません。息子が離乳食を始めるまでは、私が定義しているウンチとは程遠いもので、何なら手についても別に「うわー」となることはありませんでした。(今は成長したのでうわー、となります)

ちなみにこの後朝食にのりの佃煮が出たのですが、なんとなく食べられませんでした。

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