30代女性、レントゲンに影。肺がんの疑いありと言われ震えた時の話

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筆者

こんにちは。30代で出産してから不調続きの筆者です。
20代の時はそれなりに元気だったのに、最近身体が重い。
ケガがなかなか治らない。こないだ息子と遊んでいたとき、ボールを投げたら肩から変な音がした。
 
今回はレントゲンで医師から「がん」の疑いを指摘された時の話。

レントゲンで引っかかる

頭痛とめまいが続いいたので、とりあえず受けてみたレントゲンでのこと。
 
お医者様

影があります。

 
全く心の準備をしていなかった。突然の宣告。
 
お医者様

ここね、影がハッキリ白くなっています。

お医者様

肺がんの疑いを否定できません

筆者

 

がん。
 
横から頭を殴られたような衝撃。体が凍りついた。「疑いを否定できません」ってなんだ。わかりにくいな。
レントゲンは毎年のように撮っているし、問題があったことなど今まで一度もなかったのに。
 
お医者様

CT撮りましょう。いや、大抵は大丈夫なんですけどね

筆者

ガン…

 

「がん」という言葉が脳内を占拠して、それ以外なにも入ってこなかった。
 
翌週には海外への引越しを控えている。事情を話すと、お医者さんはすぐにCTの手配をしてくれ、30分後にはCT撮影となった。
 
撮影は10分程度だったと思うけど、筆者は精神と時の部屋にでも迷い込んだ気分だった。世界はとても早く流れていいて、自分だけスローモーション。
 
もし末期のがんだったら3歳の息子はどうなるんだろう。
私が死んだら夫はストレスで髪が全部抜けるんじゃないかな。ははは…
 
「がん」って本当にパワーワードだ。人を呆けさせるには十分すぎる2文字。

看護師さん

別の医療機関で読影してもらうので、結果は早くても3〜5日かかると思います。

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早々に結果が届く

足取り重く帰宅したその日は余計なことばかり考えすぎてろくに寝られなかった。

こんな時に限って夫は海外にいる。
いや逆に心配させてしまうからいなくてよかったのかもしれない。
 
そんな筆者とは対照的に息子は今日も元気。
死んだ魚の眼をした筆者の周りを「むしむーし!」(?) と言いながら走り回っている。
 
寝不足の身体をなんとか起こして息子と外へ出かけようとしたところ、電話が鳴った。
 
お医者様

昨日のCTの結果でましたよ。

筆者

え!早いですね…..

 

3〜5日かかると聞いていたのに、まさかの翌日連絡。
お医者様

結論から申し上げますと…

筆者

…ゴクリ

 

お医者様

レントゲンの影は炎症の跡でした。肺がんではありません。

筆者

グハァ

 

10年分くらいの安堵の息をもらして、ヘナヘナと崩れおちた。
良かった。怖かった。生きた心地がしなかった。
 
きっと大丈夫、だと思ってていても普段通りの精神状態ではいられなかった。
 
それにしても結果の連絡が早い。
しかもお医者さん直々連絡を電話でくれるなんて珍しい気がするし、感動さえ覚えた。
 

良いお医者さんとは何なのか

今回受診した病院は実家の近くで、医療従事者の母が「とても親切で良いお医者さんだよ」と勧めてくれた所だった。
しばらく日本に帰れないこと、1週間後には出発すること、原因不明の体調不良が続いていること….などを伝えると、

お医者様

じゃあこの際全部検査しておきましょう。

 
と、血液、尿検査、レントゲン、心電図、エコーとその日のうちに全てやってくれた。
 
後日病院で詳細を聞くと、
「レントゲンで影があっても、何らかの炎症の跡の場合がある」とのこと。
これで安心して出発できますね!とお医者さんはニッコリ。
 
ありがとうございました、と帰宅すれば良いものを、

筆者

あのぅ…..

 ちょっと一言言ってみたくなった。

筆者

レントゲンの段階で「がん(の疑い)」と告知されると、CTの結果が出るまでストレス死しそうです。

筆者

大抵大丈夫なのであれば、「確定診断したい箇所があるのでCTを受けましょう」程度に言葉を留めて頂けると患者に精神的ストレスが少ないかと思います…いやすいません。

 

お医者様

うん….うん。そうだね、今後考慮します。

 
おそらく患者が知らない医師側の事情だったり、「疑いを否定できない」という言葉を選んだ理由はあったと思う。
それでも「そうだね」と言葉を受け止めてもらえたのはありがたかったし、出来ることならずっとこの人に診てもらいたいと思った。
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かかりつけ医の信頼度=コミュニケーション力か

厚かましくも意見してしまったが、ここまで患者の状況や意見を受け止め真摯に対応してくれるお医者さんに出会ったのは正直初めてだった。
 
試しにツイッターでこんな質問をしてみた。

かかりつけ医に関しては、一般的にも経験値よりコミュニケーション力が重要視される傾向にあるらしい。
今回筆者が出会ったお医者さんも患者の状況や意見にしっかり耳を傾けてくれたので、安心してこの人に任せられると思えた。
 
と、なんか話が逸れてしまった。
 
とにかくレントゲンで影があっても焦らないように…..
 
何かの調査によると、1000人がん検診を受けたとして20~30人が「肺に影がある」と言われるらしい。
さらに、1000人のうち肺がんの方は0.3~0.5人ぐらいだとか。
 
とにかくすぐにCTを受けて、早々に不安を拭うことが精神衛生上良さそうです。
 
以上、肺がんの疑いといわれて震えた筆者でした。

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