ぜんそく性気管支炎で入院 その1(1歳10カ月)

ぜんそく性気管支炎。結構やっかいなやつ。。
息子は1歳10ヶ月の時、この気管支炎にかかり1週間入院することとなった。
 
同じ病状で悩んでいる方も少なくないのではと思い、発症から入院〜退院までの記録を記事に残しておこうとおもう。
 

喘息性気管支炎について

基礎知識を少し。

喘息性気管支炎とは、かぜのウイルスなどの感染をきっかけに、気管支に炎症がおこるもの

咳・鼻水、発熱といったいわゆる風邪の諸症状とともに、気管支の炎症により分泌物が溜まり、呼吸が困難になることも。
 
喘息と症状が似ているため、「喘息性気管支炎」と呼ばれるが、あくまで気管支炎の一種であるとのこと。
ぜんそくはウイルスの感染というよりも、ハウスダストやダニなどのアレルギーから発症する場合が多い。
ただし、喘息性気管支炎もアレルギー素因のある乳幼児に起こりやすい。
 
経過を以下に残す。
 

予兆はほぼなく…

いつものように夕方保育園へお迎に行く。
と、息子少しコンコンと咳が出ている。鼻水も少し。昨日は出てなかったのに。
保育士さん

ちょっと咳が出はじめたみたいなので、お家で様子見てあげてくださいね

 
このときは風邪ひいちゃったかな?と、さほど気にせず帰宅。
念のためお風呂を控えて早めに就寝。
 
しかし、明け方急激に悪化。
 
夕方はコンコン、と少し気になる程度の咳だったが、むせかえるような咳に。
7回、8回と連続して咳き込む。
咳が出るたびに目が覚めてしまい、そのたび苦しそうに泣く。
早朝には全く寝られなくなり、咳き込んでは土下座のような体制のまま明らかに苦しそうな様子だった。
ここまで辛そうな咳は初めて。
 

病院へ

ほとんど朝食も手をつけず、朝イチで総合病院へ。
かかりつけと迷ったが、定期検診を受けている近くの総合病院へ行くことにした。
今思えばこちらを選んでおいて正解だった。
 
総合病院は待ち時間が長い。
 
明け方ほど苦しそうに泣いている様子はないので、おとなしく待合室で待つ。
途中喉が渇いたかと思い、自販機にあった飲むヨーグルトを与えてみる。息子は喜んで飲んだ。
 
が、5分後咳き込んだと思ったら筆者の服にすべて吐いてしまった。
直後、呼ばれたので拭きながら診察室へ。
 
お医者さん

あ…これは…苦しそうだね。水分とれてる?

筆者

いえ、今あげたら吐いちゃって…

お医者さん

うん。お腹で呼吸してるし、これは入院かな。

筆者

!?

お医者さん

とりあえず、吸入と点滴しようか

筆者

「」

 
1回目の吸引ののち、点滴装着。案の定、息子泣きわめく。
筆者(飲むヨーグルト臭すごい)、事態が飲み込めず泣き叫ぶ息子を抱っこしながら点滴のまわりでウロウロ。
30分ほど経過したところで再度吸引。この時すでに13時を過ぎていた。

吸入器(ネブライザー)

お医者さん

吸入で少し落ち着いたかな。入院する病棟に移動しましょうね

筆者

ハイ….

 吸入の白い煙を吸い続けているせいか?息子ウトウト。
筆者

もしもし…オットさん。息子が入院することになりました…。入院セット持ってきて。あと私の着替えもいやヨーグルトが

 

 普通のお茶あげればよかった。ごめんね息子。
 

入院中の薬物治療について

今回は幸い個室だった。
 
医師より、ステロイドと抗生物質による治療を行うと言われる。
ステロイドって副作用とか出ないの?…と思ったが専門知識のない自分にはどうすることもできない。
「一般的な治療法なので」とのことで、言われるがまま承諾。
 
1日数回、点滴によるステロイドと吸引にて約1週間の入院予定となった。
 
使用した薬剤は以下。
ステロイド:注射用ソル・メルコート125
 →ショックや喘息症状を改善し、免疫機能を抑える。
 
抗生剤:クラフォラン注射用0.5 
→菌による炎症、化膿、感染症を抑える
 
その他:
カルボシステイン、キプレス細粒、ホクナリンテープなど
血中の酸素濃度を測る機械は常にオン。
正常値は96〜99%。入院の時点で息子は92だった。
これ出産した直後2時間くらい、息子につけられていた気がする。
 

入院中の経過

1日目
薬が効いているのか、咳が少し減る。熱あり(38.3)夕食はぼちぼち食べた。
 
 
2日目
相変わらず、熱あり。(38.0)
入院時に比べたら咳はかなり減った。
お医者さん

一応アレルギー検査しとこうね。血液検査ね

息子

ギャアァァアア

筆者

(むすこー!!)

なんで保護者は処置室に入っちゃダメなんだ。集中できないから?やましいことでもしてるのか?と余計なことばかり考えながら扉の前でウロウロ。
 
結果、アレルギー反応なし。
 
 
3日目
微熱あり。(37.7)
本人はそれなりに元気で、点滴に繋がれてはいるが病室内を物色。
看護師さん

寝てる時、血中酸素がガクッと下がるんですよね….酸素マスクつけときましょう

 
 
4日目
微熱続く。咳はほとんどしなくなった。
これからステロイドの量を減らしていくとのこと。
お医者さん

もっかい血液検査させてください。結果みて、退院の時期を考えましょう

息子

ギャアァアアア

筆者

(むすこー!!)

 
5日目
血液検査の結果、異常なし。しかし微熱あり。
ステロイドを減らしても幸い悪化はしなかった。
今日退院できるかな?と医師と話していた矢先、突然食べたものを吐いた。
お医者さん

なんで吐いたんだろう?もう1日様子みようか

 
とりあえず点滴は外れて、部屋を縦横無尽に歩き回る息子。
  
 
6日目(退院)
昨日の嘔吐は「食べ物が詰まっただけ」(本当かな?)とのこと、無事退院!
3日後、念のための再受診となった。
 
 
退院後の薬は、
・カルボシステイン
  →たんの切れなどを良くする。よく処方される風邪薬。
・キプレス細粒
  →アレルギーを起こす物質の働きを抑え、気管支の炎症を沈める
・ホクナリンテープ
  →気管支を広げて呼吸を楽にし、喘息や気管支炎などの症状を改善する
 
などを引き続き処方された。
 
 

おわりに

咳も治まって、熱もようやくしっかり下がり一安心。
ただ喘息性気管支炎は繰り返す可能性があるとのこと…。
 
医師より、
・アレルギー系要因(動物の毛・ホコリ)も可能な限り排除すること
・季節の変わり目は発病しやすいので注意
・今後繰り返すようなら自宅で吸入器も検討すると良い
・咳で寝られないなど明らかに苦しそうな時は迷わず救急に!
 
とアドバイスがあった。
 
特に急性のものは呼吸困難になりかねないし、入院を繰り返す子も少なくないという。
呼吸が苦しくて寝られない、おなかがペコペコ凹むような呼吸をしている時はすぐ救急に。
 
息子もこの1回では済まなかったんですけどね。。
それはまた次回の記事で..。
 
以上、参考になれば幸いです。