海外の親御さんに保活について聞いてみた

例年ニュースとなる保育園問題。
子供を預けたくとも預ける場所が見つからず、仕事を辞めざるを得ないといった方も少なくない。
かくいう筆者も保活経験者で、認可・無認可問わず事前に数10件リストアップし、一軒一軒しらみつぶしにあたった。(途中で嫌になってちょっと家出した)
 
それにしてもこんなに保育園探しに苦労するのは日本だけなのだろうか…とふと思う。
スウェーデンなど、北欧は子育て支援が手厚い!などと時々ニュースで耳にするが、実際のところどんな状況だろう?
気になったのでと色んな国の人がいそうなサイトで聞いてみることにした。
 
質問:
日本(の主要都市)では保育園探しが非常に過酷です。見つからなければ主に母親が仕事を辞めなければいけません。あなたの住む地域(国)の保育園や保活について教えてください。

思っていたよりたくさん返信をいただいた。

・保活とかありません
・ものすごい待つ!費用が高い!
・仕事を辞めた
・保育園なんて無い(?)

など意見はさまざま。
そんな各国の親御さんからの回答を一部紹介したい。

 

保活は問題なし

フィンランド

基本的にすべての子どもは保育園に行ける権利があり、園の質も高いです。
収入に応じて無理のない保育料に設定され、特別支援が必要な子は無料になることもあります。ただ今後の国の方針(法律が変わるなど)によって制度がどう変わるか…ちょっと心配。

アメリカ

小さな街に住んでいます。周りに6つは保育園があったので簡単に見つかったし、料金も(1週間につき($100-$130)と手ごろ。保育園に預ける以外に家で見てもらえるサービスもありますよ。(1日約$20)

イタリア

地域によってかなり違いはあるけど…イタリアはだいたいどこも無料の認可保育園(public)と民間(private)があります。もちろん認可は人気があるからかなり激戦。
認可・無認可に関わらず子ども5〜6人に対し、保育者が1人つきます。大都市よりも小さな町の方が質が良いイメージがあるかな..あと、北より南。
ちなみに無認可だと1ヶ月400ユーロ(5万円)くらい。

イギリス

うちの周りは保育施設やチャイルドマインダー(専門保育者で国家資格)と充実してるけど、それでも空いていたのは1件だけだった。今はチャイルドマインダーに月600ポンド(約9万円)でお願いしています。

イギリス

うちの周りの保育サービスはそこまで多くないですが、それでも待つことなく利用できました。
30時間まで無料で保育サービスが受けられるので非常に助かっています。

以前子どもと日本住んでいたことがあるので保活の厳しさはよくわかりますよ…。

 

ものすごい待つ!費用が高い!

オーストラリア

シドニーとか大きな都市では見つけるの大変かな..2年待ちのところもあったし。。
保育料は市からの助成金を受けることもできるけど、収入の見通しが立ち次第どのみち自分で払わなければならないです。
保育料の平均は1日は$100。
私の収入は全て保育料に消えたので結局仕事を辞めました。

 
アメリカ

シアトルです。どこも1年待ちで、保育料は〜$2000( 約20万円)。かなりきつい。
待っている間はナニーにお願しました。でも1ヶ月で$4000(約44万円)もかかった。。

アメリカ

わりと大きな街に住んでいます。アメリカの保育園といえば一番の問題は費用かな。保育園自体は沢山あるよ。 めちゃくちゃ安くて怪しい保育園以外は、だいたい1年かそれ以上待たないといけない。
うちは2人子どもがいるけど、フルで預けたら月$2,300ドル(約25万円)! 家賃とか食費、光熱費合わせてもそんなにいかない。高すぎる。

スコットランド

私の住んでいる地域は空いている保育園は沢山あります。 何箇所か見学しましたが、どこも子ども3人に対し保育者が1人ついていました。 ただ費用がちょっと…フルで預けると月£1000 (約14万円)です。

アイルランド

ダブリンに住んでます。ほとんどの保育園がプライベート(民間)だけど、国の管理が行き届いているので質は良いと思う。
ただ保育費はとても高くて、フルで預けると1ヶ月€1000〜€1200(14〜17万円)。
一部の地域はパートタイムのナニーさんしか対応していないから、仕事との調整がかなり難しい。

アメリカ

中規模の街に住んでいますが、どこも9〜18ヶ月待ちです。 保育費はフルで預けると1ヶ月$1000-$1300(11~14万円)です。
自宅保育(保育者の家に預けるサービス)はそこまで待たず、費用も$600-900と少し安くなりますが、あまり数は無いですね。。

ちなみに自宅保育(inhome daycare)はこんな感じ。 広い家が普通にたくさんある海外ならでは。いいなー。

 

オーストラリア

今は保育費は週$200 (17,000円、月68,000円)ぐらいです。
これは他の地域に比べたらめちゃくちゃ安いと思う。でもまだ高いけど。。お母さんが2人目作りなよ、っていうけどコストを考えたらちょっとな…。

仕事を辞めた

アメリカ

保育費が私の給与を上回っていたので仕事を辞めました。 私の街は保育園自体は沢山ありますが、費用が高いし、評判の良いところはかなり待ちます。

アメリカ

人口7万人の街に住んでいます。 この街で保育園に入るには、妊娠4ヶ月頃には決めてしまわないとムリ。
乳児よりトイレトレーニングが済んだ幼児の方が見つかる可能性は高いかな。

保育サービスは色々あります。 例えばナニー。ただ料金が高いと感じるひとも多いみたい。
あとは自宅保育。でも1日中テレビに子守りさせるだとか、ただの小遣い稼ぎだとか…あまりいい噂を聞かないかも。
保育園は料金が高すぎるし…。私の給料は約3000ドルだけど、その半分が娘の保育費に消えるので結局仕事は辞めた。
2人目が生まれたら$2500ドルって…..これじゃ詰むわ。

会社に連れていくよ

アメリカ

人口1000人以下の街に住んでいます。近くに2つ保育園がありますが、乳幼児10名に対し保護者が1名とあまりにひどく…会社に連れてきています。ただ会社に連れてくるのは一般的ではありません。私は会社のオーナーなんで可能ですが。

カナダ

トロントです。うちも保育園に預けられない場合は会社に連れていくことができます。
会社の上司や同僚もどうしようもない時は会社に連れてきていました。半日だったり丸一日だったり。 でもアメリカと同じで、会社に子どもを連れてくるのは一般的ではないですよ。 

保育園がない..?

クウェート

ここにはあまり保育施設はありません。代わりに学校に近い施設(幼稚園?)はありますが、13時にはお迎えにいかなければいけません。(一般的な就業時間は7~15時) うちは運良く遅くまでやっている所が見つかったので良かったですが…見つからないひとはナニーやドライバーを雇って、家でみてもらっているようです。あと、クウェートは働くママに優しい国では無いですね。。

 
 

まとめ

ということでフィンランド、アメリカ、イギリス、アイルランド、スコットランド、イタリア、オーストラリア、カナダ、クェートの9カ国からの回答を載せてみた。
保育園の数そのものよりも、費用を懸念している方が多いように感じた。
 
空きが出るまでかなり待つ地域や国もあるようだが、ナニーや自宅預かり、チャイルドマインダーといった保育園以外でのなんらかの保育サービスがどこの国も一般的に存在する模様。
 
また、保育費が高く仕事を一時的に辞める人はいても「預けられる場所が無いから女性が仕事を辞める」といった回答は見受けられなかった。やはり日本は特殊なのだろうか…(クウェートもだけど)
 
以上です。
またなんか聞いてみよう。
 
訳 byママデポ(意訳)
※通貨レートは2017円8月現在のものです。質問サイトで得た情報は個人からの回答であり、必ずしも正しいとは限りません。あしからず
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