溶連菌感染症にかかったときの話(2歳7ヶ月)

どうも。今年の冬はウイルスに負けず過ごせるだろうか…と戦々恐々としている筆者です。
今回は2歳7ヶ月の息子が溶連菌にかかったときの話。

きっかけは発疹から

週末にさしかかったある日の夜のこと。
いつものように息子と一緒にお風呂に入っていると、息子が胸のあたりをポリポリかいている。
かゆいのかな?と思って体を見てみると、かいていた胸以外にもポツポツ赤い発疹ができてきた。背中やおなかまわりに多い。
うーん、オムツかぶれかな?という程度で、本人も元気だし食欲もあるので病気という感じもしない。
筆者

とりあえず軟膏塗っておくか….

 

発疹広がる

翌朝。発疹は昨日よりも少し広がっていた。
別に熱も出ていなかったし、突発性発疹ももう2回やっているしなんだろう?
 
取り急ぎ熱を測ってみる。と、37.6。
熱と発疹。よくない傾向だ…。
 
そういえばここ2日ほど、平熱とはいえいつもより若干体温が高めだったかも。
すぐに小児科へ。

溶連菌確定

病状を説明し、お医者さんが息子ののどと発疹の様子をみる。
耳の後ろもチェックしたり。

小児科医

うーん、これは溶連菌かなぁ。ちょっと検査してみましょう。

というと、細い綿棒を取り出し、息子ののどにグリグリ。

息子

…ゴフッ!オ”エエェ

小児科医

頑張ったね。すぐ結果が出るから、別室で待っててね。

別室に隔離され、待つこと約5分。すぐ診察室に呼ばれた。

 
小児科医

やっぱり溶連菌だね。溶連菌というのは…

原因:溶血性連鎖球菌
潜伏期間:2〜4日
おもな症状:高熱、のどの痛み、発疹(舌、手足、体)
 
*乳児より幼児や学童がかかりやすい
*咳や鼻水はあまり出ない
 
対処法:
・抗生剤の投与(約10日間)
・抗生剤を飲み終えたら、尿検査(合併症がないか確認)
 
*まれにリウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症を引き起こす場合があるため、抗生剤は5〜10日間飲み続けるのが好ましい。
*熱いもの、辛いものなどの刺激物は避ける
 
と説明してくれた。

 

息子の場合、あまり熱は出ていないように見受けられたが、受診する前の夜に実は発熱していたのでは?とのことだった。 
お医者様

ぼくは溶連菌患者は500人はみたけど、合併症にかかった子はまだ見たことないなぁ

処方された薬:
セフジニル細粒小児用10%「サワイ」100mg
+ビオフェルミンR散   の混合 10日分
 
薬は甘いらしく、あまり抵抗なく飲んでくれた。
 
小児科医

抗菌剤を飲んでから24時間経てば保育園にも行っても良いよ

 

経過について

病状の経過は以下のとおり。
(1日目からさかのぼって書いています)
 
発症1日目:様子がおかしい?
少し熱たかめか? 朝はかると36.9。
夜お風呂で発疹に気づく。ちょっとかゆそう。
 
 
発症2日目:溶連菌確定
朝検温:37.6。
発疹がオムツのまわりに広がっている。顔にも少し。
病院へ。溶連菌確定。本人は元気。食欲もある。下痢も嘔吐もない。
抗生剤をもらって24時間以上経ったら、保育園にも行って良いらしい。
 
 
発症3日目:熱おさまる
夕方検温:37.2。
以前発疹はオムツまわりに。おしりも赤くなっている。
本人は普段と変わりなし。食欲もあってとても元気。
でも一応安静にさせている。
 
 
発症4日目:保育園へ 。夫の様子が..? 
朝検温:36.6。
保育園にいく。本人は元気そう。
 
しかし夜、夫が発熱(37.7)とひどい関節痛を訴え帰宅。おじいちゃんみたいに腰を曲げている。

ネットで調べたところ、どうも息子の溶連菌に感染した疑いがでてきた。
「うつったかな…」とツイッターで呟いたら「病院行った方が良いよ!!」とのお声があったので翌日病院に行くことにした。

病院?でも明日良くなってるかもしれないし….寝て起きてから考える

筆者

ダメ

 
 
発症5日目:夫婦で内科へ
 「仕事が…」と渋る夫を引きずって病院へ。
 
夫の診察。
内科医

うわっ…喉ひどいね。相当痛いんじゃない?ペニシリン系の抗生剤出しとくね。

 
私(筆者)診察。
内科医

夫さんほどじゃないけど、結構炎症起きてるよ。

私は前回のどの痛みでもらった抗生剤とトローチをここ3日ほど(勝手に)飲んでいたせいか?軽症で済んでいるらしい。とはいえ喉の炎症はあった。

※素人判断の服薬はダメです
 

息子のように検査をお願いしようとしたが、ここの内科ではすぐ結果が分かる方法はないらしい。
血液検査で確定診断はできるが、2日かかるとのこと。
内科医

小児科みたいにすぐ検査できるキットは置いてないんだよね…

 
症状が出始めたタイミングや、のどの腫れから言って「溶連菌で間違いないだろう」と言われた。
 
お医者さんとしては、
「溶連菌であろうとなかろうと、のどの炎症がひどければ抗生剤は処方するし….わざわざ検査しなくても良いんじゃない?」
 
ということなんだと思う。

 
たしかに普通のかぜでも喉の痛みがひどければ、どのみち抗生剤をもらったりする。
処方された薬:
私:カルボシステイン錠500mg、クラリスロマイシン200mg (5日分)
 
夫:カルボシステイン錠500mg、ユナシン錠375mg(5日分)
  (頓服としてレバミピド錠100mg+ロブ錠60mg)
 
薬を飲んでいる息子はいつもどおり元気。
 

 

発症6日~9日目:息子は元気
引き続き抗生剤投与。
夫は薬が効いたのか翌日には関節痛も和らぎ、調子が戻ってきている模様。
息子はいつもどおり元気。
 

 

発症10日目:尿検査
息子の尿検査へ。異常なし。
小児科医

お疲れ様でした。

 
 

おわりに

ということで溶連菌感染から約10日で一件落着。

 

病気といっても息子は終始元気で、バタバタと家族が倒れていった胃腸風邪アデノと違い、通常通り過ごせた。
 
小児科はすぐ検査キットで確定診断されるのに、
内科では「たぶんうつったんでしょう」みたいな扱いになる場合もある模様。
 
溶連菌の熱は割と引きやすいらしく、大人がかかっても「熱もひいたしそのうち治るだろう」と放置しがち。
でも子供と同じようにしっかり抗生剤で対処しておかないと、後々肝機能が低下するなどリスクもあるらしい。
 
それにしても次から次へと病魔が忍び寄る。
尿路感染症、突発性発疹、腸炎、気管支炎、手足口病、ノロに溶連菌と….次はなんだ!?
 
保護者のみなさま、がんばりましょうね。。
 
以上、参考になると幸いです。